君はやっと自分の名前を捨てたんだね・・・
あんなに嫌がっていた自分の名前を・・・
ありふれているけれど美しい響きを持った名前。
その名前を君に捨てさせたのは一体、誰?
自由になったかい?
自分じゃなくなったかい?
早く気付きなよ・・・捨てた君の名前を今日も必死に叫んで探している人たちに…
僕は名前収集人
今日も誰かが邪魔になった自分の名前を通りに捨てて行く・・・
それを拾っては名前を欲しがっている奴らに売りさばく。
拾った君の名前は高く売れそうだよ・・・
どこか悲しそうな目で遠くを見ている君。
「やっぱり君の名前、返そうか?」