そして男は時計を捨てた・・・ひとり編集長の冒険

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Picture book 「 権力と音楽」

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「権力と音楽」 (著・芝崎祐典 吉田書店)



ヒトラ-率いるナチス・ドイツのプロパガンダは芸術と文化を通して届けられた。推し進めていた人種主義との整合を取るためにドイツ音楽から、ユダヤ音楽を分離して抹殺するべきものと断定した。この本は戦後にアメリカがドイツ音楽にどのような影響を与えたのかが書かれています。



戦後ドイツを占領したアメリカは、あらゆる政策の中で、特に音楽政策に力を入れました。



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ですが、政策の基準は実に曖昧でした。



曲自体にヒトラ-と関係が無いのに、べ-ト-ベンの交響曲第3番やワ-グナ-「ジ-クフリ-ト牧歌」などは一定期間演奏禁止にし、その一方でヒトラ-最後の誕生日に演奏されたべ-ト-ベン交響曲第9番はヒトラ-に直接関係しているのに演奏禁止には無らなかったりと。


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そして政策はアメリカと敵対するソ連の存在によって混迷していきます。当時、音楽活動への支援はソ連に大きく遅れを取っていたのです。



政策は思うように進まず、何度も壁にぶち当たり、その結果としてドイツ音楽の正当性を見せつけられます。やがてドイツ音楽は冷戦によって再び政治に利用され、音楽における権威を持続させるのです。




すべての人々に平等であるべきの音楽の背後に見え隠れする権力の影・・・



歴史を振り返る時、音楽を含めたあらゆる文化は表現の自由と権力との緊張感の狭間で生み出されてきたのかもしれません。



この本はそんな音楽の歴史の闇の側面を静かに教えてくれます・・・。


権力と音楽 アメリカ占領軍政府とドイツ音楽の「復興」 [ 芝崎祐典 ]

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