そして男は時計を捨てた・・・ひとり編集長の冒険

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Picture book 「笹の舟で海をわたる」

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「笹の舟で海をわたる」 (著・角田光代 毎日新聞社)



人は生まれる時代、そして場所を選ぶことは出来ません。だからこそ過去の歴史を学ぶこと、あるいは読むことによって、その時代を体験する楽しみを味わうのかもしれません。



この本は終戦前後から20世紀末まで、つまり「ほんの少し昔」を舞台にしています。



主人公は左織という、どこにでもいる主婦です。幼いころに学童疎開先で小さないじめ事件に関わったことを忘れることが出来ないまま大人になりました。やがて結婚して2児の母となり、大学教員の夫を支えるためパートとして働く幸せな日常。


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しかし、彼女の心はいつも波が立っています。大学紛争や高度経済成長の時代がうねり上げる中、家族とのギクシャクした関係の中で、左織はどこの港にも帰ることの出来ない孤独な舟になってしまいます。



左織の女友達である風美子は対照的な存在です。左織とは疎開先で一緒でしたが、共有している体験や想い出のひとつひとつが微妙にズレていたのです・・・



人はそれぞれの体験や価値観を抱えてすれ違っていくものかもしれません。それがたとえ自分の親や子供、または配偶者であったとしても・・・



時代というものは大海原で、その海に翻弄される私たちは舟なのです。港に帰れる舟もあれば、帰れずにさまよい続ける舟もあります。



「今」をどう生きていくのかという問いをこの本は投げかけています。


◎よろしかったら過去記事も合わせてお読みくださいね😉

笹の舟で海をわたる (新潮文庫) [ 角田 光代 ]

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