そして男は時計を捨てた・・・

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世界が広がっているのかを確かめたい

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座り心地のいいソファに体をそっと沈めて本のペ-ジをめくる日曜日の午後。本を読むという楽しみに浸る。



みなさんは自分の精神の方向を定めてくれた本がありますか?例えば、当時よく分からないながら、それでも読んだ本が眩しい程に激しく心に突き刺さる衝撃となって、今も記憶に刻まれている・・・



ある一冊の本があります。池澤夏樹の「スティル・ライフ」 その中にこういう一節があります。



「彼はぼくと違って、ちゃんと世界の全体を見ているように思われた」



しかし、世界の全体を見ている人など実際に昔も今もどれだけいるのだろう・・・何処にもいやしないんじゃないか・・・



この言葉って世界が片隅にあるのを感じていて、そのことを少しだけでも捉えたいという「ぼく」から「彼」への憧れと願望から出た言葉かもしれない。だからそんな一節に向き合った私たちは、自分自身の中で世界が広がっていることを想像して、そのことを確かめようとする。



読書をするって、そういうことなんだね!



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小説家だって美術作家だって音楽家だって、作品を作るすべての人たちは、きっと作品を作るという行為の中で、それぞれの方法を使いながら世界と繋がる道を見つけようと目指しているのかもしれないね。そしてやがて、読む人や見る人に届けられる幾多の連絡の回路。けれど時として、その意識すらも遥か遠くに潜められて、ただひたすらに読む楽しみに埋もれていたい日曜日・・・

スティル・ライフ (中公文庫) [ 池澤夏樹 ]

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