そして男は時計を捨てた・・・

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Picture book 「 英国レシピと暮らしの文化史」

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「英国レシピと暮らしの文化史」 (著・エイレン・レオン 訳・村山美雪 原書房)



本書は、17世紀イギリスの上流家庭で、紳士や淑女たちがレシピ作りに熱狂し、それらが世の中に広まっていった経緯を知ることの出来る一冊です。そして、その範囲は実に広く、ビ-ルの醸造法やメロンの栽培法から家庭薬の開発まで及んでいます。



例えば、当時スミレのシロップ作りが人気を集めたのですが、実はマラリアによる発熱やセキなどの症状に用いるためだったのです。また、疫病に効くケ-キのレシピまで存在していたらしく、食と健康に対しての意識は高かったことが伺えます。



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近代初期において、個人の邸宅は、経済や政治などを含めた知的な活動の中心的な場所だったのでしょう。イギリスの古い物語には食事や調理の場面がきめ細やかに描かれていたりします。文学もまた、邸宅という場所が鍵になっていたのかもしれません。



レシピの世界も同様といえます。セキ止め薬の作り方、洗顔水の蒸留法が邸宅の客間や食堂で話題に上り、台所や醸造室では、薬の試験や料理の試作が熱心に行われていたのです。



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家族や隣人などとレシピを共有し、それを進化させてきた歴史。それは今もイギリスの貴重な財産として受け継がれたのです。



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では、その邸宅ごとに高められたレシピは、インタ-ネットの無かった時代にどのようにして世の中に広まっていったのか?



その起点となったのは、1656年にイギリスの読書界にお目見えした「身体と外科手術の選りすぐりの役立つ極意」という医療レシピ本です。この本は、レノックス公爵夫人という女性が保存していた、健康に関わる幅広い情報を一冊にまとめたものです。



現代に置き換えるとするなら、SNS(会員制交流サイト)を介して注目を集めたカリスマ主婦によるレシピ本がヒットしたような感じに似ています。



発展や流行の鍵を握るのは、いつの時代も女性なのかもしれませんね。