そして男は時計を捨てた・・・ひとり編集長の冒険

ブログ「そして男は時計を捨てた・・・」は、 みなさんの知らなかった知識や情報入手をお手伝いしていきます。ぜひこのブログを活用して、みんなで勉強していきましょう!画像のないテキスト中心のブログです👍毎日、記事更新中!土、日は更新多めです。たくさん更新するよ😚いろんな人たちにシェアしていってください👍1万記事を目指してひとり編集長はがんばります❗編集長と一緒に冒険しよう😊 

世界では「日本茶」が大人気!けれど日本では・・・

f:id:Cupidpsyche:20201219143513j:plain



みなさん、抹茶を知らない日本人なんていませんよね?


しかし、日本人の中に抹茶がどういうものであるかを説明できる人は少なかったりする・・・


お茶を含む加工食品は「加工食品品質表示基準」によって表示が義務付けられています。お茶の適切な表示を推進するため、社団法人日本茶業中央会は自主的に基準を制定しました。


その「緑茶の表示基準」(2019年3月)によれば、抹茶とは「碾茶(覆下栽培した茶葉を碾茶炉等で揉まずに乾燥したもの)を茶臼等で微粉末状に製造したもの」と定義されています。


碾茶(てんちゃ)は強い日差しが当たらないように育てられ、強い日差しを浴びた通常の茶葉よりも、旨みの多い柔らかな新芽へと成長したお茶。これを粉末にしたものが抹茶なのです。


一方で、もっと身近な煎茶は、多くの日差しに当てて育てられた茶葉を蒸して揉んで乾燥させ、余分なものを取り除いてつくられたお茶です。


煎茶を粉末にしたものは粉末煎茶と呼ばれます。煎茶はポリフェノールの一種であるカテキンが豊富なので、健康によい成分をたくさん含んでいます。


陽の光を浴びると、茶葉は旨味のもととなるテアニンが、渋味のもとであるカテキンに変わります。遮光によってテアニンがカテキンに変化することを防ぐことにより、テアニンをたくさん含んだ抹茶は旨味が多い食味となるのです。



ちなみに、日本茶とは日本でつくられた緑茶のことです。抹茶は、陽が当たらないように茶畑を覆ったりして非常に手間を要するため、煎茶など他の日本茶に比べて値段が高いのです。


今、日本茶は世界から評価されているといいます。


日本茶の輸出は、世界的な健康ブーム、および、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことによる日本食への興味から、非常に好調なのです。



f:id:Cupidpsyche:20201219143833j:plain


世界の抹茶市場は2018年に22億6,019万米ドルに達し、2024年までには約1.7倍の38億6,634万米ドルにまで達すると推定されています。


最新の実績によれば、2020年1月から9月における日本茶の輸出実績は、コロナ禍の中であるにもかかわらず、前年比103%と大健闘しているほどなのです。


日本茶の人気の強さが改めて示されたデータであるといえますね😊


特に抹茶は、世界でも「MATCHA」という表記で通じるお茶であり、知名度も抜群です。アメリカや中国で抹茶カフェが人気となるなど、想像以上に注目されているのです。


ただ、こういった喜ばしい状況の中でも気になることがあります。


日本における1世帯当たりのお茶の年間支出額(家計統計)は2019年3,780円で、2018年から99円減少となりました。2018年は前年比224円減少、2017年も前年比65円減少となっており、家庭における日本茶の消費額は年々減少し続けているのです。


また、茶畑でとれたままのお茶、つまり、荒茶の生産量が2019年は7万6,500トンにとどまりました。前年に比べて、6.1%にあたる5,000トンが減少しています。


日本で一番の荒茶生産量を誇る静岡県でも異変が起きています。


2019年の荒茶生産量が前年比12%減となる2万9,500トンであり、1951年以降初めて3万トンを下回ったのです。


その主な原因は消費低迷と価格の低下ですが、これに追い打ちをかけているのが、生産者の高齢化や後継者不足です。2020年の荒茶生産量では、2位の鹿児島県に逆転されるともいわれています。


日本国内における日本茶の消費量が減っていて、日本茶をつくる農家も減っていることになりますが、これは日本にとって大きな問題であるといえます。




その理由の1つ目は、日本茶は日本の重要な食文化だからです。


遣唐使が往来していた奈良・平安時代に、最澄や空海が中国の唐からお茶の種子を持ち帰ったのが、日本におけるお茶の嚆矢とされています。「日本後記」には煎じられたお茶を嵯峨天皇が飲んだという記述もあるなど、その歴史はとても古いのです。


戦国時代には、村田珠光が侘び茶を考案し、千利休が侘茶をもとに茶の湯を完成させて人気を博しました。江戸時代には庶民の間でもお茶が日常的な飲み物として親しまれるようになり、1990年代にはペットボトルの日本茶が販売され、より手軽に飲めるドリンクとなったのです。


中国で始まり、日本で発展していったお茶の文化は、日本人に根付いたものなのです。



そして、2つ目の大きな問題は、海外への重要な輸出品だからです。


人口が減少し続けている日本において、海外へ輸出できる特産物は大きな武器となります。黒毛和牛をはじめとした和牛、醤油や山葵といったコンディメントなど、日本にしかない食を世界へ向けて売っていくことが大切といえます。


フランスのAOC(アペラシオン・ドリジヌ・コントローレ)=原産地呼称のようにブランド力を向上させる施策をとっていき、日本でも特産物の価値を高めていけば、人口減少という逆風に対しても、国力を維持していくことができるかもしれません。


つまり、他の国にはない日本茶は、日本の将来において重要な役割を担っているのです。特に、日本茶の中でも高級な抹茶は、海外輸出の代表格としてあるべきかもしれません。

では、このような問題に対してどのようなアプローチをとっていけば良いのでしょう。



f:id:Cupidpsyche:20201219143922j:plain


それにはまず、日本人がしっかりと日本茶のことを知らなければなりません。


現代では、色々な日本茶をペットボトルでいつでもどこでも飲むことができます。また、抹茶、煎茶、ほうじ茶といった日本茶は、スイーツのフレーバーとして大きなカテゴリを形成しているといえます。


日本茶が身近となっていることは喜ばしいのですが、それゆえに、冒頭でも問いかけたように、抹茶や煎茶が本当はどういったものであるのかを知る機会が少なくなっているのではないでしょうか。


時間はかかるかもしれませんが、日本茶が日本人にとって重要な食文化のひとつであることを伝えていく必要があります。それには国や自治体が食育を促進したり、メディアが表面的なブームではなく、掘り下げた取材を行って紹介したりしなければならないのです。


次に重要なことは、日本茶がもつ本当の味わいを知ることかもしれません。本来の食味を知り、素晴らしさを再認識することによって、日本茶の重要性が改めて感じられるはずです。


そういった文脈において、注目したい新たなプロジェクトがあります。


それは、山政小山園で取締役を務める小山雅由氏が「抹茶の、再発見。」をテーマに究極の抹茶体験を提供する「ALL FOR ONE」です。


山政小山園は江戸時代初期から茶の栽培・製造を開始し、1861年には全国への卸売業を始めた宇治にある老舗の製茶問屋です。小山氏は初代小山政次郎氏の血を受け継ぐ、1980年生まれの気鋭の茶師です。


小山氏はプロジェクトを立ち上げた理由を次のように説明しています。


「抹茶は苦いという方がいらっしゃいますが、本来は旨味が感じられるもの。現代では抹茶は飲まれるよりもフレーバーとして食べられることの方が多いです。飲まれるとしても、大量生産された抹茶入りペットボトル飲料や、食品加工用の抹茶を使用した抹茶ラテなどではないでしょうか。そのため本当のおいしさが知られていないのではないかと思い、抹茶の素晴らしさを改めて知っていただけるプロジェクトを立ち上げました」


プロジェクト第一弾として、2020年12月8日から応援購入サービス「Makuake」でスイーツの販売を開始しています。


抹茶原料葉生産量の0.03%にあたる上質な抹茶を使用し、宇治市出身の「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ鎧塚俊彦氏とヒルトン東京エグゼクティブ・ペストリーシェフ播田修氏がそれぞれオリジナルのスイーツを紡ぎ出しました。


スイーツに用いられているものと同じ抹茶も同梱されており、食べて飲んで、最上級の抹茶の味わいを堪能することができます。


またプロジェクト第二弾では、コンラッド大阪の天空ラウンジで究極の抹茶を体験できる飲食・宿泊企画や、日本料理の老舗「嵐山熊彦」で京懐石と共に抹茶を味わうプランを考えているといいます。



「ALL FOR ONE」のようなプロジェクトによって抹茶の素晴らしさが多くの人々へと伝えられていけば、日本茶への関心もより高まっていくかもしれません。


コカ・コーラ社のペットボトル飲料「綾鷹」が東京2020オリンピックの公式緑茶となるなど、2020年は日本茶がより世界へ向けて発信される年となるはずでした。


残念ながら、そのチャンスはコロナウイルスによって失われてしまいましたが、これをちょうどよい機会として、その間に日本人がもっと日本茶のことをよく知って、しっかりと味わう時間にできればいいですね😉