そして男は時計を捨てた・・・

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自動車産業の拠点「中国のデトロイト」重慶  そして新エネ車やスマートカーの時代に!

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中国では2000年代に入り、自動車産業が集積した広州市が「中国のデトロイト」と呼ばれていましたが、近年は内陸部の重慶市がそう称されるようになっていきました。


重慶は中国西部の経済発展をけん引する「使命」を帯びた都市でもあります。近年は、新エネルギー車(NEV)やコネクテッドカーに力を入れ、先端都市として飛躍を遂げようとしています。


北海道とほぼ同じ面積で3000万人以上の人口を擁する重慶市。米フォードの合弁会社・長安福特汽車や米ゼネラルモーターズなどの上汽通用五菱、日本のいすゞの合弁会社・慶鈴汽車などが拠点を持つほか、長安汽車、東風小康汽車、斯威汽車、力帆汽車などの国産メーカーも軒を連ねます。


自動車生産企業約45社、エンジン、トランスミッション、エアコンなど部品企業は約1600社。年間生産額6000億元(約9兆6639億円)を誇る一大自動車都市なのです。



重慶の自動車産業は1950年代から始まりましたが、1970年半ばでも年間生産能力は1000台ほどでした。


1980年代、長安機械製造工場(長安汽車の前身の一つ)がミニバスや軽自動車の生産を始めて勢いが増し、1985年にいすゞが合弁会社を、1993年にスズキが合弁会社を設立しました。1992年には自動車産業の売上高が重慶市全産業の24%を占めました。



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2010年代から「中国のデトロイト」の名が定着し、2014年から2016年までの年間生産台数は260万台、300万台、316万台と増え続け、3年連続で全国1位を達成しました。


しかし、2017年には広州市にトップの座を奪われてしまい、2018年は生産台数が172万台に激減しました。重慶市の自動車製品はグレードや競争力が低く、自動車市場の低迷の影響が直撃したのです。


危機に直面した重慶市政府は2018年12月、「自動車産業の変革と高度化を加速するための指導」を発表し、自動車産業のスマート化を促進するために、2022年までに研究開発費180億元(約2899億円)を投入する方針を示しました。


2019年12月には、中国西部で初のコネクテッドカー試験場を開設。スマート化した交通信号制御やV2X(車間および路車間)通信などのシステムを設置し、自動運転などに関連する走行試験を続けています。



重慶市経済・情報化委員会は2020年9月の記者会見で、1~8月の重慶市の自動車生産額がコロナ禍においても前年同期比3.5ポイント増となり、回復基調が顕著になってきたと説明しました。


さらに「今後の自動車産業は新エネルギー車とコネクテッドカーを重視する」と表明し、記者発表に同席した長安汽車の葉沛副総裁は「新エネルギー車の開発、自動車のスマート化に重点を置き、競争力のない車種を淘汰する。さらに、2025年までに完全な音声操作を実現させ、自動運転レベル4(限定エリア内で運転手が不要)に対応する車種の量産、新エネルギー車の生産比率を25%以上にする」と方針を示しました。



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中国最大手の上海汽車集団とイタリア自動車大手フィアット傘下のイヴェコなどの合弁会社・上汽依維柯紅岩商用車は2020年10月、重慶市にスマート工場を着工。


夏洪彬副総経理は「第5世代移動通信システム(5G)や自動運転レベル4に対応したスマート大型トラックの開発を強化し、消防車や冷蔵車、ミキサー車などへの応用も進める」としています。


中国政府にとって、経済成長で先行する上海や広州などの沿岸部と比べ、開発の遅れた内陸部をどう経済発展させるかは長年のテーマなのでしょう。


中国経済にとって「伸びしろ」にも「足かせ」にもなる地域でもあり、政府は重慶を発展の拠点として期待し、1997年に四川省から分離して直轄市に指定した経緯があります。



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近年は中国政府が進める広域経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の中核拠点であり、欧州・アジアと長江経済圏をつなぐ物流拠点です。



重慶の浮沈は中国の成長性にもつながり、その重慶の成長はいわば自動車産業にかかっているともいえるのです。


そして時代は着実に変わっていこうとしているのです。