そして男は時計を捨てた・・・

ブログ「そして男は時計を捨てた・・・」は、 みなさんの知らなかった知識や情報入手をお手伝いしていきます。ぜひこのブログを活用して、みんなで勉強していきましょう!画像のないテキスト中心のブログです👍毎日、記事更新中!土、日は更新多めです。たくさん更新するよ😚いろんな人たちにシェアしていってください👍1万記事を目指してひとり編集長はがんばります❗編集長と一緒に冒険しよう😊 

折り紙が人々の命を救うときが来た!

f:id:Cupidpsyche:20210130150657j:plain



米Air99社の「エアガミ」マスクは複雑に折り込まれた構造になっています。折り目の重ね方によってマスクに独特の構造を与え、顔の周りにぴったりフィットするようにしているのです。


伝統的な折り紙の技術を使うことで、マスクのフィット感が増し、その機能やファッション性が高まるかもしれません。


リチャード・ゴードン氏は、折り紙の技術を用いたマスク「エアガミ(Airgami)」を販売する米Air99社の創設者兼CEOです。


そのゴードン氏が折り紙マスクを作り始めたのは、今から10年以上も前のことです。きっかけは、中国の蘇州で、大気汚染から息子を守るためのフィット感の良いマスクが見つからなかったことにありました。しかし、今回のパンデミックによって、ゴードン氏をはじめとしたマスク開発者の仕事は新たな緊急性を帯びてきたのです。


ワクチン接種の順番を待つアメリカ人にとって、マスクの着用は、感染拡大を抑えるための重要な対策です。バイデン新大統領は、今後100日間はマスクを着用するようにすべてのアメリカ人に呼びかけており、連邦政府の建物内でのマスク着用を義務付ける大統領令に署名しました。



f:id:Cupidpsyche:20210130151051j:plain


バイデン大統領は就任式で、「私たちはこれから新型コロナウイルスによる最も過酷で悲惨な期間に入ろうとしています」と語りました。


「政治を脇に置き、1つの国家としてパンデミックに直面しなければなりません」



マスクはパンデミック後も、ウイルス対策や汚染対策として、重要な役割を果たします。もうマスクは多くの国々で日常生活の一部になっていますが、実はアメリカではそうでなかったりします。


しかし、調査会社が最近行った世論調査によると、アメリカでもマスクの着用に対する姿勢が着実と変わりつつあるようです。アメリカの2200人の成人の約63%が、パンデミック後も常時または時々マスクを着用すると回答したのです。


約64%は、大気汚染を防ぐためにマスクをすると答えました。さらに67%が、インフルエンザの季節にはマスクをすると答えています。


しかし、マスクへの不満は多いのです。平べったいマスクをしていると、濡れた布を顔に押しつけられたような不快感に悩まされます。布製のマスクや医療用マスクは、健康な成人には十分な量の酸素を通すことができますが、息苦しく感じさせるものもあります。


さらに、ウイルスを防ぐ効果はマスクによってまちまちです。折り紙マスクは、こうした問題の多くを緩和できると期待されているのです。


折り紙マスクの開発において、最初の大きなハードルは素材です。マスクは単純な濾し器ではなく、粒子を捕まえる迷路のようなものだからです。



f:id:Cupidpsyche:20210130150808j:plain


粒子が壁にぶつかる機会が多ければ多いほど、フィルターの性能は良いことになります。1層よりも2、3層ある方が優れていて、無秩序な構造を持つ素材ほど良いフィルターになるということです。


一般の人が入手しやすい材料の中にも、効果的なマスクになるものがあります。中でも、暖房、換気、空調システムに広く使用されている不織布のフィルターは特に効果的で、ほとんどのホームセンターで購入することができます。


適切な素材を見つけることは、効果的なマスクを作るための第一歩にすぎません。しかし、どんなに良いフィルターを使っても、顔にうまくフィットしていなければ意味がありません。


マスクのデザインや装着の仕方が不適切だと、鼻や頬の周りに隙間ができて、ウイルスを含んだ粒子の出入り口になってしまいます。折り紙マスクの長所は、この隙間をふさげる点にあるのです。



f:id:Cupidpsyche:20210130150859j:plain


市販の多くのマスクには、すでに折り紙の技術が取り入れられています。例えば、3M社のVフレックスは、折り紙の技術と熱溶着の手法を組み合わせた、より快適なN95マスクです。しかし、アメリカでは需要の急増によりN95マスクの供給が滞っていて、入手は困難だといいます。


そんなマスク需要の高まりを受けて、誰もが家庭で作れるようなマスクから、折り紙の達人でなければ作れないようなマスクまで、さまざまなデザインの折り紙マスクが登場しました。


一般的な医療用マスクのひだの角度を変えるだけで、フィット感は格段に向上するのです。



ゴードン氏の「エアガミ(Airgami)」は複雑で、山折りと谷折りを重ねることでマスクに独特の構造を与えています。


エアガミは引っ張ると膨らむオーセチック材料という素材でできているため、着用者が動いても、マスクが顔に密着した状態を保つことができるといいます。このマスクはAir99社が独自に実施したN95のフィット試験とろ過試験に合格していて、同社は米国立労働安全衛生研究所による認証取得を目指しています。


折り紙マスクのデザインを工夫すれば、着用時の快適性を高めることができ、折り目をつけてマスクを立体的にすれば、唇がじかに触れなくなり、不快感を軽減できます。


エアガミマスクは、複雑な折り目があるおかげで表面積が大きいのです。フィルターを広げると、一般的なN95マスクの2~3倍もの大きさになります。したがって空気が透過しやすくて、呼吸がしやすくなるといいます。



例えば、太いパイプをくわえて息をするのと、ストローのような細いパイプをくわえて息をするのと同じくらいの違いがあるのです。


そして、折り紙マスクには美しさという利点もあります。素材にさまざまな色や柄を印刷することもできます。美しいマスクができれば、それを身に着けることが心地よく感じられるので、着用する人が増えるのかもしれません。


しかし、デザインが複雑になればなるほど、製造は難しくなっていきます。しかし、1日に100万個のマスクを製造できるようにならないかぎり、問題を解決することはできません。


シンプルな折り紙マスクでさえ、安価に製造するのは難しかったといいます。折り紙マスクを1枚1ドル以下で大量に生産する方法。それが折り紙マスクの課題なのです。


ゴードン氏のチームは生産とその生産のスピードアップに取り組んでいます。このマスクは現在、1枚33.99ドル(約3500円)で販売されていますが、ゴードン氏は製造工程の改良によりコストを下げていきたいと考えています。


ゴードン氏は、エアガミの折り畳みの工程を支援するツールを開発したのですが、デザインが複雑なため、どうしても手で折らなければならないのです。1個のマスクを製造するのに要する時間は数分ですが、これを数秒にしなければならないとゴードン氏は言います。



f:id:Cupidpsyche:20210130150918j:plain


しかし彼らは、折り紙マスクの未来は決して暗くないと考えています。ゴードン氏は、著名な折り紙アーティストであり物理学者でもあるロバート・ラング氏が2008年にTEDの講演で語った言葉を心の支えにしているのです。


ラング氏はその講演で、こう言いました。


「奇妙で意外に思われるかもしれませんが、折り紙はいつか人々の命を救うかもしれません」と・・・


それが今なのです・・・