そして男は時計を捨てた・・・

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寅さんの故郷“柴又の料亭「川甚」230年の歴史に幕・・・ 東京都葛飾区

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新型コロナウイルスの感染拡大の影響は”寅さんの故郷“東京・葛飾区柴又にも及んでいました。


江戸時代後期の創業以来約230年にわたり柴又で愛され、映画「男はつらいよ」シリーズの第1作目で主人公・車寅次郎の妹・さくらの結婚式披露宴の舞台ともなった料亭「川甚」が2021年1月31日をもって閉店しました。



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最終日を迎えた1月31日、川甚には午前11時の開店を前に写真を撮りにくる人の姿が多く見られました。この日は別れを惜しむため予約したお客さんで満席の状態となったのです。


夫婦で来店した大田区に住む男性は、「小さい頃はこの近くに住んでいて、川甚には家族で何回か来ていました。近くの河川敷で野球をよくやっていて、ここに川甚があるのが当たり前だと思っていた。まさかなくなるとはと、まだ不思議な気持ちです」と率直な思いを話しました。



とても残念ですが、新型コロナウイルスの影響は柴又全体に広がっています。映画「男はつらいよ」で実際に使用したセットを見ることができる「葛飾柴又 寅さん記念館」は、2020年の来場者数が例年の2割程度にしか達しなかったといいます。


普段ならば、バスツアーに組み込まれることが多い場所だけに、団体客の消滅が痛手となってしまいました。


入場口前には同映画で監督を務めた山田洋次氏の色紙が展示されています。



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「今頃寅さんは旅先で帰るに帰れずオロオロしながら故郷柴又の皆さんの無事を祈っています。もう少しの辛抱です。頑張れ、葛飾」と応援メッセージが記されています。


担当者は「新しい生活様式と言われ、変化を求められる時代に、ここは昔のままの姿でずっとある。変わらないよさというものもあると思う。それを感じられる場所です」と人情に触れられる寅さんの実家をアピール。


また、同映画で寅さんの実家であるだんご屋のモデルにもなった「高木屋老舗」の店主・石川宏太さん(68)は「名物の草だんごは例年の半分くらいしか売れていない」と話していました。



商店街の人通りも例年の半分以下だといいます。


「昔からの店が多いので家賃を払わずに済んでいることは救いだが、商店街みんなで助け合いながら感染防止対策を徹底し、なんとか歯を頑張っている現状だ」と商店街全体で現在、奮闘中です。


長きに渡って、柴又で歴史を刻んできた「川甚」について、石川さんは「すごい残念ですよね。ご当人してみればとんでもない覚悟の上での決断だったと思いますので、選択に関しては尊重したいと思っております。ただもしまた機会があれば、どんな形でもいいから再開してほしいなあと個人的には思っております」とその閉店を惜しんでいました。



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それでも、柴又はいつも寅さん早く帰ってこないかなあと待っているのでしょう。そして寅さんが帰って来た時、「変わってない、よかった!」と言ってもらえるように、なんとか踏ん張って下町の情緒を守り続けて欲しいと思います。


柴又は、寅さんの帰る場所をこれからも守り続けていくのでしょう・・・