そして男は時計を捨てた・・・

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エジプトにある砂漠の要塞 「シャリ要塞」

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エジプトの西方砂漠(Western Desert)にひっそりと立つシャリ(Shali)要塞は、かつては遊牧民の侵略から住民を守ってきた要塞です。そして現在は、修復されたこの要塞が、エコツーリズムの観光客を呼び寄せることが期待されています。



13世紀にベルベル人が造った大規模なこの要塞は、首都カイロから600キロほど南西の、手つかずのシワオアシスの丘の上に立っています。「シャリ」とは現地の言葉「シウィ(Siwi)」で「家」を意味します。



要塞は泥、塩、石を混ぜた「カルシフ」と呼ばれる素材でできています。夏は焼けるように暑いこの地域で、天然の断熱材の働きをするのです。



要塞が風化し、さらに約100年前に豪雨被害に遭っていることを受け、欧州連合(EU) と、エジプト企業の「エンバイロメンタル・クオリティー・インターナショナル」は2018年、60万ドル(約6200万円)超を投じて要塞の修復プロジェクトを開始しました。



周囲にはヤシの木が茂り、泉や塩湖が点在するシワオアシスは、地理的にも文化的にも外界から切り離されています。このため、にぎやかな都会から離れた環境に優しい旅行先となっているのです。



シワに観光客が引き付けられはじめたのは1980年代のことです。地中海に面した北西部の都市マルサマトルーフとシワを結ぶ道路がエジプト政府によって建設されてからです。



シャリ要塞の修復作業は政府の後援のもと実施されました。政府はシワを世界的な「エコツーリズムの旅行先」にしようと、後押ししてきたのです。



このプロジェクトには、伝統的な市場の設営と地域の建築を紹介する博物館の設立も含まれています。



確かにプロジェクトのおかげで、恩恵を受ける人々は存在し、今後は観光客も増えそうです。



この10年間に外界で起きた出来事の影響はシワにも波及していて、2011年にエジプトをはじめ中東諸国を揺るがした政情不安を受けて、シワの観光業は停滞してしまいました。



地元の観光局によると、2010年には2万人ほどいた外国人旅行客は、わずか3000人にまで減少し、この激減を国内旅行者がわずかに和らげている程度だといいます。



特に2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的に旅行の動きが止まり、エジプトを訪れる観光客数はますます減少しました。



プロジェクトが観光客を呼び戻す策になると見る向きもある一方で、シワに住む3万人のベルベル人が抱える懸念には対処できていないとの批判もあります。



ボロボロになった危険な道路の修繕や、地元経済の要であるオリーブやナツメヤシの栽培に害を及ぼす農業廃水の処理など、住民にはもっと差し迫った問題があるのです。



ハリド・アナ二観光・考古相はシャリ要塞の修復完了を祝う式典で、この要塞は「文化財」であり、修復は「絶対に必要」だったと述べました。



一方で、空港や特に道路といったインフラ整備にも取り組む必要があることも認めました。



それでも、そのことに懐疑的な住民もいます。



歴史的にも価値のあるシャリ要塞。その要塞は人々を様々な問題から守ることが出来るでしょうか・・・