そして男は時計を捨てた・・・ひとり編集長の冒険

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世界のどこかでは、今日も雨が降ることを願う人々がいる・・・

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真っ白な雲が大空にゆったり漂い、畑には、雑草を丁寧に取り除き、青空を見上げては、次の雨が降り続くことを祈る人々がいる・・・



ここは遠くアフリカのジンバブエ南部ホコヨ村。



この村に実に10ヶ月振りの恵みの雨が降ったのは2020年11月上旬のこと。久しぶりに畑の土を耕し、トウモロコシとピ-ナツを植える。2週間後にも雨が降り、そのおかげでトウモロコシは順調に育っている。



しかし、雨の降り方は依然として不安定・・・人々は願う。このまま雨が続いて欲しいと・・・やっと芽が出たトウモロコシの葉を見つめる表情は不安げ・・・



ジンバブエは2017年から4年連続で大干ばつに見舞われ、村人たちは、とにかく水を欲しがっています。昔は収穫したてのトウモロコシで作った食事でクリスマスを祝いました。



しかし、1980年頃を最後に、旬を味わうことはまれになってしまったのです・・・



なぜ、雨の恵みは消え失せてしまったのか?



人が出す温室効果ガスが招く気候変動、そこに不安定な政治が加わったのです。ジンバブエはかつては「南部アフリカの穀倉地帯」と称されるほどに豊かな農産物の生産国で、近隣諸国にも食材を輸出していました。



しかし、2000年に当時の大統領だったムカベが、白人から土地を接収して農地を持たない黒人の小農に譲り渡すという「土地改革」を断行しました。



その結果、農地の多くが農業経験が不十分な人々の手に渡ってしまい、穀物の収穫は激減、経済政策の失敗による極度のインフレも加わり食料危機が深刻化したのです。



幾重もの苦悩を抱える人々に追い打ちを掛けたのが、新型コロナウイルスでした。



人々はマスクをつけ、鍋やプラスチックの器を持ち、長い行列を作ります。中には片道5キロ以上も歩いて通う人も・・・人々が目指すのは、コロナ禍で職を失い、食事が出来ない人々を対象に2020年3月から炊きだしを始めたコミニティ-キッチンでした。



餓える人々にとっての最後の砦です・・・



キッチンの存在は口コミで広がり、訪れる人々はどんどん増えていき、延べ1万2000人以上となりました。



このキッチンでは、毎朝の子供向けのおかゆ、大人も含む夕食用で合わせて3千食を作ります。1日に170キロの主食用トウモロコシ粉とおかずの野菜が必要となり、費用は決して安くはありません。



キッチンの活動がメディアを通して徐々に知られるようになり、ジンバブエ人の援助が届き始めたのです。さらにはオランダ、ケニア、イギリスなどの大使館、在ジンバブエの中国企業連盟などからも援助が集まりました。



厳しい状況の中で、それでも希望を失わない人もいます。土地を接収され農場を追われても、新しい借地契約を結んで、農地に踏みとどまる人。牛の育て方などの自分の農業経験を小農に伝える人。干ばつが繰り返される中でも、古くから残る伝統の技術を指導する人・・・



気候変動はジンバブエだけではなく、私たち全体にとっての大きな問題です。ジンバブエの貧しい農民とは全く無縁である先進国の豊かな暮らしから出る大量の温室効果ガスが気候変動を招いているからです。



ジンバブエの村人はこう言っています・・・



「神の怒りが気候変動を招いたのかもしれない・・・」



世界のどこかでは、今日も雨が降ることを願う人々がいることを忘れないでください・・・