そして男は時計を捨てた・・・ひとり編集長の冒険

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紐解こう!ニコンのデジタル一眼史を

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先日、ニコンが一眼レフの国内生産を止める、と新聞が報じました。



これは、2020年秋に公表されていたことで当時記事にもなっていました。今回のニュースが流れるとSNSなどでは「ニコンが一眼レフ生産止めるのか」って早とちりした人とか「日本製じゃないなら買わない」って言い出す人までいました。



そもそもニコンのデジタル一眼がどこで作られてるか、製品を見ると書いてありますが、すでに、D1桁シリーズのフラッグシップモデル以外はタイで生産されています。現行モデルは「D6」だけなので、ほぼタイ工場で生産してると思っていいのです。


ミラーレス一眼のZは当初は日本での生産でしたが今はタイ工場での生産です。


それでは、ニコンのカメラの歴史と生産地を振り返ってみましょう。



ニコンがデジタル一眼レフを出したのは1995年のことです。富士フイルムとの共同開発で、ニコンは「E2」、富士フイルムは「FUJIX DS-505」。1998年までに数機種発売されたその特徴は「縮小光学系」を採用したことでした。



センサーサイズはなんと3分の2インチと当時のハイエンドコンパクトデジカメのサイズです。ただ、センサーサイズが小さくても50mmのレンズを付けたら50mmの画角で撮れるようレンズ群を持っていました。だから分厚かったのです。



つまり、画質面ではコンパクトデジカメと大差なかったわけですが、当時、DS-505Aを少し使うと、ニコンのFマウントレンズが使える意外にメリットは感じないというレベルだったかもしれません。


そのイメージを一新したのが1999年のことです。歴史に残るデジタル一眼レフ「D1」の登場です。


価格は希望小売価格で65万円。当時、APS-Cサイズのセンサーを持つ本格的なデジタル一眼レフといえばキヤノンの「D2000」でしたが、価格は198万円。ハイエンドの本格的なデジタル一眼レフが65万円は画期的でした。



ボディの作りも同社のフラッグシップカメラ「F5」をベースにしていて、フラッグシップ機らしいしっかりしたもので操作もしやすく、デジタル一眼レフの未来を感じるものでした。


しかし、デジタルカメラ黎明期であるからして、1つ妙な個性を持ち合わせていました。出力するJPEG画像の色空間がsRGBでもAdobeRGBでもなく、NTSCだったのです。ビデオ出力を考えていたのかもしれません。



コントラストや色が不自然なことで、JPEGで撮った画像はNTSCからsRGBにプロファイル変換して使った人もいるかもしれません。


しかし、世の中はデジタル写真はPC(sRGBのモニター)で処理する方向に動いており、ちょっと見誤ってしまったのでしょう😅。


その次に出た「D100」はF5に対する「F100」的な位置付けの弟分であり、価格もぐっと下がり30万円。きちんとsRGBで記録するようになりました。2002年発売です。



画素数も600万画素に増え、今のデジタル一眼レフのベースとなるようなカメラでした。


この頃のデジタルカメラは新製品が出るたびにコストパフォーマンスが上がり、どんどん進化するフェーズにいました。


そして、デジタル一眼レフが今後どんどん普及していくだろうという時期に、ニコンはタイの自社工場でデジタル一眼レフの製造を始めます。最初の製品は「D70」。2004年のことです。


D70はD100をよりカジュアルにしたカメラで、なんと15万円で登場しました。今のD7xxxシリーズのルーツと思っていいでしょう。


それ以降、D100の兄貴的後継機D200やD300を含めて、ハイエンド機以外はタイ工場で生産されるようになったのです。

 


2006年のD40と高画素版のD40xはゴロンとして小さくて可愛くていろいろとそぎ落として(例えば古いAFレンズを駆動するためのボディ内モーターを取り去ったり、AF測距点を3点に減らしたり)、ボディが6万円弱という超低価格を実現しました。

 

2007年にはフルサイズセンサー(FXフォーマット)を搭載した「D3」が登場しました。


D1桁シリーズとして2020年発売のD6まで続いています。プロ向けのフラッグシップモデルで日本での生産でした。


その後、フルサイズセンサーの一眼レフに力を入れたニコンは、エントリー向けの「D600」シリーズ、ミドルクラスの「D700」シリーズ、高画素のD800シリーズと展開していくのです。



途中、「Nikon Df」というマニュアル撮影メインのマニアックなカメラもありました。



2008年発売の「D90」でニコンでは初めてライブビュー機能と動画撮影機能を搭載しました。



しかし、ライブビュー時のAFは遅くてレリーズタイムラグも大きかったのです。初期の一眼レフのライブビューはそんな感じでした。



キヤノンが2013年にデュアルピクセルCMOSセンサーを開発してライブビューでも快適な操作を実現したのに対し、ニコンは出遅れた感が否めませんでした。一眼レフでも背面モニターで撮る人が増えてきた時代には痛かったはずです😢



2010年からD2桁シリーズがD4桁シリーズになり、D7000が登場します。これはバランスがとれた名機だったといえるでしょう。



2011年には「Nikon 1」が登場します。


これは画期的なミラーレス一眼で、センサーこそ1型と小さかったですが、像面位相差AFを搭載し、なおかつ読み出し速度が速いセンサーで、電子シャッターで撮ってもほとんど歪みはでなく、電子シャッターと高速AFを組み合わせた超高速連写はちゃんとAF追従しました。このAFと連写は時代を先取りしたといっていいでしょう。



この時にレンズマウントを「ニコン1マウント」と名づけていたので、ソニーが広告で「1 mount」(APS-Cもフルサイズも同じマウントですよって意味だ)とうたうたびに、Nikon 1を知る人はそれを思い出す人もいたでしょう。



エントリー向けのJシリーズはJ5まで、ハイエンドのVシリーズはV3までで終了します。



1型センサーでデジタル一眼として戦っていくのは難しかったはずです。その後1型センサーを使ったコンパクトデジカメが誕生してそれらが「F1.8〜2.8」という明るいズームレンズを搭載すると、標準ズームがF3.5-5.6のNikon 1はスペック比較で辛かったりしたはずです。その考え方や実装が先進的すぎただけに残念です😅



そして2018年、フルサイズセンサー搭載の主力を張れるミラーレス一眼として「Z 6/Z 7」が誕生しました。



2021年3月10日にはニコンが新たなフラッグシップモデル「Z 9」の開発発表を行い、詳細は不明ですが、縦位置グリップを一体化し、8K動画に対応し、最終的にDヒトケタのフラッグシップ機を置き換えるミラーレス一眼として2021年内に登場すると思われます。



そのデザインから、スポーツや報道のプロに向けたカメラとして、D5やD6のリプレースを目指し、Zシリーズもエントリー向けのZ 5からフラッグシップのZ 9まで揃うわけです。




ミラーレス一眼の時代もキヤノン、ソニーと切磋琢磨して、より新しい時代を切り開くそんなカメラをこれからもニコンは作っていくのでしょうね😃