そして男は時計を捨てた・・・

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自分の「声」が通じない痛み・・・「52ヘルツのクジラたち」

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本屋大賞第1位の話題作となっている書籍「52ヘルツのクジラたち」(著・町田そのこ 中央公論新社)。 虐待や性的マイノリティ-などの今日的な要素も盛り込んでいます。




主人公は、傷心を抱えて東京から大分県の漁村町に移住した20代の女性です。定職がなく1人暮らしの若い女性の出現に、周囲はあれこれとウワサします。




ある日、彼女は外出中に、つらい過去の記憶がよみがえりパニック状態になってしまいます。雨に濡れてうずくまっていた彼女を気遣うように、1人の子供がそっと寄り添ってきます。




服も靴も薄汚れ、髪が伸びて女の子のように見えたその子供は実際には13歳の少年でした。身体には虐待をうかがわせる無数のアザが・・・食事も満足に与えられていないらしい少年は、何を聞いても言葉は発しません・・・




彼女は、この子から自分と同じ匂いを感じとります。親から愛情を注がれていない、孤独の匂いを。そして、この匂いが、彼から言葉を奪っているのではないかと・・・




次第に心の距離を縮めていく2人・・・やがて主人公の衝撃的な来歴も明らかになります。




印象なタイトルは、クジラが水中で発する「声」の周波数を意味します。あるクジラの周波数は、大多数のクジラと違うために、近くに仲間がいても自分の「声」が通じません。



主人公は、そんなクジラに自分自身を重ね合わせつつ、過酷な境遇にある少年を全身で受け止めようとします。



この作品は胸が締め付けられるような、痛みと再生の物語です。



あなたの「声」は誰かに通じていますか?

52ヘルツのクジラたち