そして男は時計を捨てた・・・

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映画で英語を話せるようになるの?「シャドーイング」

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映画を使った英語学習に興味のある人であれば、「シャドーイングっていいよ!」といった話を聞いたことがあるかもしれません。




もともとは通訳の育成のための方法として昔から実施されていたシャド-イング。最近では一般的な英語学習者にも普及しています。




具体的には、まず、ある英語の音声とそれが文字化されたテキストを準備します。次に、英語の文章を音声で聞いて、それをほぼ同時に口に出してまねをするというものです。



まず音声を聞いてある程度、口でまねできるように練習します。その後、文字を見ます。



決して、文字を見てから音声を聞くことはしないでください!まずはあるがままの音声を認識する必要があるからです。




人間の耳は、不思議なもので視覚にも影響を受けて無意識に音声をゆがめてしまうからです。




日本人は、英単語のスペリングをローマ字の延長で覚えています。例えば、多くの日本人は、Localの発音を「ローカル」と覚えていますが、ネイティブの発音だと「ロコ」に近いのです。




「ロコ」と音声をまず聞いて、スペリングを見て「ああ、Localの発音はローカルでなくロコに近いのだな」と自分で確認していくプロセスがシャドーイングといえるのです。




このように、日本的な英語学習の音声を離れて、ネイティブの発音のリスニング力を高めるためには、あるがままのネイティブの音声を認識して、そのネイティブの音声と文字をひも付けて確認することが大事です。その上で意味を理解しながらシャドーイングできるようになるまで、何度も繰り返し練習していきます。



シャドーイングはなぜ効果的なのでしょうか?



それは、「一般的な日本の英語教育を受けた人の英語とネイティブが話す英語との接着剤になるから」です。



ネイティブ話者の英語も、文字にすればそんなに難しいことは話していません。文法も単語もほとんどが中学英語の範囲に収まる程度です。



それなのに、聞き取れないのは、日本人は聞いた音声を文字に落とせないからなのです。リアルな音声の英語と文字ベースの学習英語が分断されています。



この2つを結びつける接着剤がシャドーイングなのです。日本人の文法力や単語力は高いレベルにあります。文字に落とすことさえできればリスニングは恐れるに足らないのです。



たまにシャドーイングで音声のコピーだけをしている人がいますが、しかし、音声のコピーのみでは、会話力はつかないのです。



ただ、その教材音声を九官鳥のように繰り返すことができるようになるだけです。他の教材や会話を聞き取り、意味を理解できるようにはならないのです。



なぜなら、音声認識のみの練習で、意味理解の練習はしていないからです。これでは、音声を認識し、意味を理解し、回答を考え、構文にし、音声化して会話するまでに至らないのは当然のことです。



シャドーイングの教材として、お薦めなのが、映画のセリフの文字を起こして、単語や熟語などの説明がついた「スクリーンプレイ」シリーズ(出版元:フォーイン)です。



同シリーズでは例えば、「プラダを着た悪魔」のような人気のある映画が題材として取り上げられています。価格も1冊わずか1760円(税込み)と教材として高いものではありません。



この本は、文字を見るための本です。英語の音声については、DVDや動画配信を自分が使いやすいようにスマートフォンなどを活用する工夫をしている人が多いようです。



シャドーイングの教材として映画をお薦めする理由は、最もナチュラルな英語に近いからです。映画は当然、英語ネイティブの人々も見ます。その際に違和感があっては成立しないのです。なので、ネイティブの日常口語に極めて近い発音になっています。



一方で、TOEICのテストや模試をシャドーイングの教材として使う人もいると思います。TOEICのリスニングパートでのスコアアップのためであればもちろん問題はありません。



しかし、ネイティブと英語で話すことが学習目標であれば、それは適切ではありません。なぜなら、TOEICの発音は、単語が1ワードごとに明瞭に発音されているからです。



一方で、ネイティブの発音は、単語と単語が結びついて発音(リンキング)されたり、単語の末尾のtがほとんど発音されなかったりする場合も多いのです。



例えば、『talk about』は、はっきり発音すれば「トーク アバウト」ですが、ネイティブの発音では「トーカバゥ」に近いのです。にもかかわらず、多くの英語教材は、はっきり発音しています。



それは、英語の教材である以上、正しさを追求する必要があるためでしょう。しかし、実用的な英語ではないのです。



ネイティブが自然に話している英語に近いのが映画なのです。なので、シャドーイングの教材として映画はとてもお薦めできるのです。



シャドーイングの教材を映画から選ぶ場合、「自分自身のゴールに合わせて最適化する」というポイントを忘れないでください。可能な限り自分自身のゴールに近いものを選びましょう。



例えば、企業が株主や投資家向けに行う広報活動であるIR(インベスター・リレーションズ)の担当者であれば、「サンキュー・スモーキング」という映画がオススメです。この映画もスクリーンプレイシリーズとして出版されています。



この映画は、禁煙ブームが広がる米国でマスコミやロビイスト、議員と対峙する、たばこの広報担当者の話なのです。



主人公ニックの英語は、知的で洗練され、文法的に正確で、発音もなまりがなく明瞭です。人にもよりますが、1冊(つまり映画1本)のシャドーイングを仕上げるのに通常3カ月から6カ月かかります。



それなりに時間はかかりますが、成果は明確です。1冊仕上げればネイティブの英語のリスニングができるようになります。



それでも、どうしてもスクリーンプレイを使ってシャドーイングができないという人もいます。



それは、もともと単語を1ワードずつ明瞭に発音されても聞き取れないレベルの人の場合が多いでしょう。そのような場合は映画をシャドーイングに使うのはいったん諦めましょう。



自身の英語学習のゴールとなる「最終教材」としてスクリーンプレイは自分の英語学習のロードマップに置いておきながら、もっと簡単な教材をやるべきです。



シャドーイング初心者向けの教材としては、TED Talksもお薦めです(https://www.ted.com/ )。TED Talksでは経営者や専門家などによる3600あまりのプレゼンテーション動画があります。



基本的にプレゼンテーションは、万人に聞き取りやすいようにゆっくりと明瞭に単語を切って話をしています。



通常の会話では1分160~200語に対して、スピーチは100~120語程度です。スピーチは、その点でシャドーイング初心者向けの教材としてぴったりです。



この場合も「自分自身のゴールを明確にし、現在のレベルに合わせて一人ひとりに最適化」というポイントは外さないようにしてください。TED Talksには様々なテーマがあって、必ずあなたのゴールに近いテーマでのプレゼンテーションがあるはずです。



自宅学習(動画・音楽などのシャドーイング)の次に英語学習法として活用されているのは自宅学習(アプリ)、自宅学習(書籍)です。それぞれに具体的にどのようなことをやっているかを深掘りすると、多くの人がフレーズ暗記をしているのです。



例えば、TORAIZでは医師の方で英語による学会発表をしたい場合は、『今日から役立つ! 医師のための英会話フレーズ500 学会発表編』(大井静雄、ポール・ホリスター、植村研一著、日本医学英語教育学会編、メジカルビュー社)をフレーズ暗記の教材として活用しています。



フレーズ暗記はどのようなことをやるのでしょうか?それは、日本語の文を見て、一瞬でその英語のフレーズを言えるようになるまで暗記するのです。フレーズを文法に基づいて、ゆっくり構文にするわけではありません。



なぜこのように暗記をする必要があるかといえば、人間の脳の処理能力には限界があるからです。基本的に、人間の脳内で一度にリアルタイム処理できる対象は「7±2」といわれています。



これは「チャンク」という概念で、20世紀の中ごろ、心理学者のミラーによって定義されました。例えば、机の上に小銭を散らかして、数えることなく一目で把握できる数は「7±2 個」程度です。また、連続した数字を一瞬で覚えることができるのも「7±2 個」程度でしょう。



そこで英語の構文ですが、文法と単語から文章を生成しようとすると、到底、一度に処理できる「7±2 個」に収まりません。



主語+動詞+目的語などのセンテンス一つひとつの要素ごとに単語の選択、活用などを考慮して構文をつくり、さらに音声化していくという「7±2 個」以上の要素を処理することが必要な場合がほとんどです。



これが、日本人の英語学習者がペーパーテストで英作文はできても、英語で会話ができない理由なのです。もともと文法と単語から文章を生成し会話しようとすることが人間の脳の処理能力を超えているのです。



そこで、フレーズを暗記してしまって、そのフレーズについては処理単位としては1つにしてしまおうという考えがフレーズ暗記です。



例えば、「会議を始めましょう」は、「Let’s get started.」と覚えてしまうのです。これをいちいち構文をつくるのでは時間がかかります。



また、もし「Let’s start.」といった場合は、文法的には全く間違いではないのですがネイティブの感覚では、ちょっと押し付けがましく聞こえるようです。ですから、より自然な「Let’s get started.」を覚えてしまう方がよいのです。



また、一部だけ暗記したフレーズを入れ替えることで広く使える言い回しもあります。例えば、「販売は安定していた」は、「The sales remained stable.」ですがこのsalesを「利益」(profit)に入れ替えるのは、合計で2要素ですから大変容易なのです。



では、どのような英語のフレーズを暗記したらよいのでしょうか?闇雲にフレーズ暗記しようとすればそのための努力と時間はいくらあっても足りません。正解は、「自分のゴールに合わせた」教材です。



例えば、医師が学会発表のために英語を学習する場合、診察用の英語のテキストのフレーズを暗記するのは無駄です。



基本的に学会で発表する定型的な言い回しは200から300フレーズほどを覚えれば十分なのです。自分が英語で話す可能性・頻度の高いものは、ネイティブが違和感を覚えることのない、こなれたフレーズを暗記してしまいましょう。



これはコンピューターのプログラミングで言うならば、出現頻度の高い処理を事前に演算して定数を持っておいて、出現したらそこで分岐してサブルーチンで演算することなく定数で返す処理をするのと同じやり方です。



一方で、会話での出現頻度が低い事柄については、文法と単語でゼロから構文をつくります。これは、コンピューターのプログラミングで言えば、処理ごとに演算するメインルーチンということになります。



この2つの処理のアプローチのミックスが、英語学習としての投資効率を高めるために最も重要なポイントなのです。これが、フレーズ暗記が必要な理由なのです。



最後にもう一度強調しておきたいことがあります。それは、英語の学習はビジネスと同じということです。ゴールとなる学習目標と期限を決めてそこから逆算してロードマップを作成することが非常に重要です。



忙しいビジネスパーソンこそ英語を学習すれば、よりビジネス上のレバレッジになり得るのです。また、実は忙しいビジネスパーソンこそ、タイムマネジメント能力もあって、必要な時間だけの英語学習の実行も可能なのです。



実際、TORAIZの5000人を超える修了生・受講生には、ビジネスの第一線で仕事をしながら、1年で1000時間の学習を行い、英語をマスターして、米国本社への転籍や起業など素晴らしい飛躍を遂げた人がたくさんいます。



英語学習のゴールを明確に決めることができれば、たとえスク-ルに通わなくとも、英会話をマスターすることは可能なのです。あなたが、普段仕事でやっているやり方を英語学習に当てはめればよいだけです。



まずこれまでの英語学習の常識を横に置いてみてください。ビジネスの常識で考えれば、ゴールを決めて計画してから実行するのは当たり前のことです。



少しだけ目をつぶって自分の英語学習のゴールとなる目標と期限を考えてください。それだけで、大きく人生が変わるきっかけになるかもしれないのです👍

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