今や、偉大なレーシングドライバーを聞かれて、ローゼマイヤーの名を挙げる人なんていやしない…
彼の命日…
その命日はとても寂しい…
彼の命日の前をただ、ただ通り過ぎていっただけの無数の車たち…
それは、決して振り返ることを知らないスピード狂たち…
キミはそのスピード狂たちが残した余韻を少年のような笑顔で確かめる…
大人の姿をした、キミは少年…
さようなら…さようなら…
次の命日くる日まで…
レーシング場の少年…
スピードに憑かれてしまって、そのまま逝ったローゼマイヤー…
何をそんなに急がなければいけなかったの…
なぜ、そんなにも少年じゃなければいけなかったの…
大人の姿をした、キミは天使…
キミはもう、人の記憶にも残らないほどに忘れ去られてしまった過去の偉人…