僕たちが眠りから覚めて、ドアを開けば、朝一番の景色にひろがったのは、銀の世界
どこまでも、足跡ひとつついていないミルキーウェイ
ボクもワタシも一番乗り
寒くてたまらずに、手に吹きかけた息はすべてを変えるケムリの魔法
遠くに広がる山々は白くお化粧をして、どこかに行くようだよ…アラ、きれい
おとうさんの車は練乳たっぷりかけられたかき氷…ヒャッ、つめたい
あのおじさんは、せっせとせっせとスコップでバニラをすくいあげて、アイスクリームを積み上げてるよ…食べてもいいかな
いつの間にこんなに積もっていても、
知らん顔して妖精はくるくると通りでおどる
いつかは消えてしまうから、悲しいの…と
知らん顔しておどりつづける
さぁ、一緒に踊りましょう?
はしゃぐ子供たちと不安げな大人たち
天気予報のおねえさんはくり返し
道はダイヤモンドのように眩いから
どうか気をつけて、と
春の前のひと暴れ
終わったとたんに、さようなら…
クシュン!
鼻をくすぐった冷たい風の葉のさきっぽに
いけないといわれても、思わずセーターの袖口でゴシゴシ…
お風邪をひかれませんように…
どんなにキミが大人たちから煙たがられても、
笑っていられるのには理由がある
僕たちとキミの間には合言葉がある
もう少ししたら、マシュマロの中には甘いチョコレート
もう少ししたら、マシュマロの中には甘いチョコレート
春の前のひと暴れ
終わったとたんに、さようなら…